だって僕らは思春期だ



おとーさん、おかーさん、ゴメンナサイ。
かみさま、ほとけさま、えんまさま、何か色んな偉い神様っぽいの、ゴメンナサイ。
俺、遂にセーコーショーってやつやっちゃいました。

ズバっと言っちまってセックスしちゃいました。





イマドキだったらコーコーセーくらいにもなれば、だいたいやっちゃってるよーなもんだけど、
ゴメンナサイ。





俺、ドーテー捨てる前に処女失いました。

ケツの方の。





相手は何てーか同じ寮のセンパイで、割とってーか正直にカッチョイイ人なんだけど、
何でか知らないけど何か色々わわわーってあって、何か、こう、
俺と付き合ってくれえっと今なんて言いましただから付き合ってくれとはーはーはーなるほどなるほどーってマジですか。
そんな感じでやりとりしてたら何かいつの間にか付き合ってて。
うん、真面目な交際だったと思うのよ俺も。

てか生まれて初めて付き合った人が男って、俺ってアレ、普通にノーマルな人生だと思ってたんだけど、
何かヘルメス出てからオカシイよね人生が。


そんな事よりもまぁ暫く付き合ってたら向こうからチューっとされまして。

あれなんか今日ミョーに近いなーとか思ってたんだよな、肩がくっつくくらい横に座ってるなーとか
あれなんだろ顔ミョーに近付けすぎじゃないかなとか思ってたら、チューっとね。チューっと。



えー正直にゲロしますとアレだ。

嫌じゃなかったんだなー不思議と。
いや真田さん、顔カッチョイイっつーか綺麗な方だし。
てか真田さんはヒゲ生えてる俺にそんな事して、うわー自分で引くわーとかなんなかったのかな。
今更ながら疑問だなー。



そんで暫くはまぁほっときゃチューくらいはする付き合いになってて、俺も真田さんの事好きかって聞かれたら
あーはいまー好きっすねー、くらいには答えれるような感じだったし、別にそんな違和感なかったのにね。





ホント、突然っちゃ突然。

いつもみたいに真田さんの部屋でゴロゴロしながら漫画読んでたら、これまたいつもみたいに顔近くって。
あーこりゃチューされんなーくらいに思って、思って抵抗しないってのは俺も男としてどうだってのもあるけど、
しょーがないじゃん、真田さん、カッチョイイし好きだし。
恋愛の好きとかどうだかイマイチよくわかんネェけど、まぁ”好き”だし。
だからもういつも通り、なすがままっつーか大人しくチューしてたわけ。



そしたらさ、ビックリするよ、真田さんってば人の体触りだすんだもん。

流石にビックリしたー。
ビックリしたけどビックリしすぎて、これまた為すがまま。




ある意味、嗚呼遂にこの時が来てしまったのね、みたいにちょっと意識とびかけてる部分もあったケドさ。






したらビックリの更に上の階級のビックリがきたわけ。


だって真田さん、俺のケツ、ケツっつーか、わーコレ言いたくねぇような言って発散したいような気分だチクショウ、
わー、わーわーわーわー、ケツ、の………穴、にだな、わーーーー……………
普通、出すトコロに指入れようとしてきて、え、嘘嘘チョイ待ち!みたいなさ。

え、てーか真田さん、そーゆーコトしたかったの、しかも俺が突っ込まれる方だったんだ!みたいなさ。


あとはもー、何かグルングルンのグッチャグチャ。
意識も体もベットベトのグッチャグチャよ、本当。





あー、も、ホントゴメンナサイ、俺、男と性交渉しちゃいました。




でも言うけど、俺、真田さんのコト好きだし、真田さんもそう言ってくれてるから、
その辺の後悔とか謝罪とか……イヤちょっと後悔はあるかも知んねーけど、
まぁその何だ、ソコを懺悔したいんじゃなくて、









ぶっちゃけて、男とやって、しかも突っ込まれたのに、イヤじゃない自分を誰かに謝りたい気持ちでイッパイですってコト。




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できてる真伊。
真田だって男なので好きな子とはエッチだってしたかったんだ。
多分、真田はムッツリ。