らららカレンダー
「当麻、この子はどの子だ」
「えーっとそれは…前田君の写真だな」
「では細川君と森岡君の間に置くぞ」
「ありがと」
「そう言えばお前、今年は何年何組の担当なんだ?」
「3年1組」
「また3年か」
「うん」
「まぁ今回は担任も2回目だし、去年の反省も活かせるといったところか?」
「そ。だから俺としては正直、助かるんだよな、同じ学年を見るってのは」
「そうか。…音楽会、今年は担任も歌わされなけばいいな」
「…お前、嫌な事を思い出さすなよ」
「何を言うか。年間行事なのだから今から手を打っておかねばどうにもならんだろう?」
「それは…そうだけど。……次の学年会議で言おう」
「音痴だから歌いたくありません、と?」
「アホか!教師まで歌の練習が入ると、ただでさえ無い時間が更に無くなるから、だよ!」
「いい建前だな」
「ホントの事だろっ!お前、去年の年末で俺がどれだけ頭抱えてたか解ってるくせに!」
「冗談だ。それよりも当麻、家庭訪問はいつから始まるんだ?」
「去年と同じでゴールデンウィーク明けすぐ」
「ではその前にまた温泉でも行って英気を養っておくか」
「うん」
「今年も手配は任せておけ」
「いいのか?」
「ああ」
「助かる。マジ、ありがと」
「あぁ、それから当麻」
「んー?」
「今年の運動会はあまり張り切るなよ?前の時はお前、暫く歩くのも辛そうだったからな」
「あ、…れはお前のせいだろうが…!!!!!」
「それもそうだったか。では訂正だ。次はもっと体力をつけておいたほうがいい、だな」
「お、ま、え、は…!!!!」
「ほら、当麻、夜も遅いんだ。大きな声を出すな」
「…………っ!」
「それよりももう寝た方がいいか。お互い明日に差し支える」
「………くっそ」
「当麻、ほら、寝よう」
「………解ったよ」
「おいで」
「…………うん」
**END**
オマケ。
というワケで1年、終わり!